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3.2 沿岸航行船舶動静関係情報の要望

1) 日本海難防止協会編

「沿岸海域における航行安全対策に関する調査研究完了報告書」(4)より

下田伊豆半島沖の沿岸海域は我が国の物流交通の動脈であり、かつ漁船、遊漁船、プレジャーボートの活動が盛んな海域であるので、代表例として選んで調査を行っている。対象船は漁船、小型船が含まれていない。アンケート調査回答より要望の例をあげる。

 

・できれば衝突事故を防ぐために法制化された分離通航方式を制定し、下田沖にはVTSのような航行監視システムを設置してほしい。(船種 タンカー)

・漁船、プレジャーボートの航法の悪さが目立つ。航法の重要さなど教育が大切と思われる。(船種 その他)

・神子元島と横根間を航行するが、狭視界時航行に不安がある。当海域の右側航行を下田保安よりVHFで指導してほしい。(船種 タンカー)

・できれば分離通航方式における、気象、海象、漁船の操業状況(小型船あるいは大型船の概況など)を定時にラジオなどより情報提供(日本語と英語)があれば大幅によくなると思う。(船種 貨物船)

2) 同報告書にはリアルタイムでの航行支援情報提供システムの提案がなされている。

内容はインターネットを利用して航行状況を実時間でいつでもアクセスできることを提案し、情報を受けるだけでなく各拠点の情報を発信することも含めたシステムとすることを提案している。

以上の意見をまとめるとオンラインで海域の船舶航行情報を提供する事を考える必要がある。

 

 

 

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